ハイキングクラブ みどりの風

2011/7/27(水)〜8/2(火)


30周年記念 道外山行

北アルプス 表銀座縦走コース
燕岳〜大天井岳〜槍ケ岳


リーダーが昨年から綿密な計画を立ててくれ 参加メンバーでミーティングを重ね
長い準備期間を経て いよいよ出発の日が来ました

ゆったり山行の先発組 7名と 1日遅れで出発する健脚ぞろいの後発組 3名
総勢 10名で あこがれの北アルプス 表銀座コースを縦走します
そして メインテーマの日本で5番目に高い『槍ケ岳』の頂に立つことが出来るでしょうか?



先発組
7月27日(水) 1日目
飛行機・モノレール・バス・タクシーを乗り継いで
今夜の宿泊先 中房温泉に着きました
まずは 座りっぱなしの足を動かしましょう
温泉の周辺を散策

宿の裏側には あらまぁ 冷え冷えの自家製キュウリの大サービス
信州味噌をたっぷりつけて ポリポリ カリカリ 食べながら歩きます

最高に甘くて美味!忘れられないくらい!
後々にも何度 「あのキュウリを また食べたい!」という言葉が出たことか・・・
少し登って行くと 国の天然記念物 湯の花の1つ 珪華(けいか)
興味津々チーズ状の沈殿を触ってみたい でも吹き出るお湯が熱い
さらに登って行くと 焼山に着きました
地熱温度が高く イモや卵等の食材を砂の中に埋めると蒸し焼きになるとか・・・
源泉掛け流し100%の温泉に入ってツルツル 夕食も美味しい
「 明日から頑張らなくっちゃ〜」

7月28(木) 2日目
中房温泉→燕岳→燕山荘 
コースタイム 8時間

途中にある 合戦小屋の名物 甘〜いスイカを食べる楽しみを鼻先にぶら下げて出発


カッパ?そうです雨が降っています 雨でも へっちゃら 「スイカが待ってるぞ〜」
合戦小屋
これから北アルプス3大急登
合戦尾根が待っています
評判どおりスイカはおいしかった
合戦を前にエネルギーを補給
登る事6時間 合戦尾根も難なくクリア 今夜泊まる燕山荘に着きました
昼食を取りながら これから登る燕岳の作戦会議
「雨の他に風もあるね 濡れた服で登るのは危険だね」
着替えて 準備万端で出発!

アルプスの女王と呼ばれる山
侵食と風化で奇妙な形をした花崗岩と白い砂礫が美しい
今にも泳ぎ出しそうなイルカ岩 ちょっと怒ってる?メガネ岩
夏真っ盛り コマクサのピンクが岩に映えます
雨にも負けず 風にも負けず 燕岳登頂!
ラッキー!コマクサを見ていたら雷鳥と遭遇
創業90周年という記念すべきこの年に
燕山荘に泊まれて感激です

夕食も美味しい
ご飯を3杯もおかわりしたのは誰?
夕食後に思いがけない お楽しみがありました
燕山荘のご主人が美しい写真を見せてくれながら
山の実態やマナーを面白可笑しく話したり
ホルンを吹いてくれました
2705m高所でホルンは息が続かない

7月29日(金) 3日目
燕山荘→大天井岳→→西岳→ヒュッテ西岳
コースタイム 9時間30分


燕山荘を後にして出発
カッパ?そうです きょうも雨です
足元を見つめて黙々と歩くだけ・・・ でも たくさんの花に励まされました

ハクサンシャクナゲ コバイケイソウ

シコタンソウ タカネヤハズハハコ
到着 大天井岳だよ!
頂上には祠がありました お賽銭を上げて 神頼み
「お願いです どうか晴れますように!」
喜作新道
神様がお願いを聞いてくれました
一瞬ガスが晴れた 振り返ると「 私達が歩いてきた道が見えるよ!」
西岳ヒュッテに着いても まだまだ元気です
オプションの西岳にも登りました

7月30日(土) 4日目
ヒュッテ西岳→槍ケ岳→槍ケ岳山荘
コースタイム 7時間

いざ ヒュッテ西岳から槍ヶ岳へ 恒例 出発前のストレッチ
カッパ?はい きょうも雨です
鉄ハシゴ・鎖・ザレ場難所だらけの
200mを一気に下って来ました
西岳はあんなに頭上
東鎌尾根
ぞ〜っ! ほぼ垂直の下り
ガスで下方が見えなくて幸せ
休憩ポイント ヒュッテ大槍
ホットドリンク 500円でおかわり自由
ありがたや〜心も体も暖まったよ〜
ヒュッテ大槍から歩き始めて すぐ
また雷鳥に会えました
雛を逃がして
ホッとしている お母さん
水俣乗越を越え いよいよ槍ケ岳本体への登り 東鎌尾根へとりつく
ついに・・・ついに ガスのベールがはがれ 姿を現した!槍の穂先だ
いつ会えるのか どんな形をしているのか思いを描きながら歩いた3日間
槍ケ岳山荘の軒下にザックを置き 身軽になって いよいよ頂上を目指します

頂上まで100m 岩場 鎖 鉄ハシゴ 鉄クイ
難所がいっぱい スリル満点を通り越して恐怖です

山頂最後の階段 あわてず慎重に・・・
やったー ついに槍ヶ岳山頂だ!全員登頂成功!
かんぱーい! アルコール無くても大盛り上がり
展望なし、しかし一瞬見えた槍ヶ岳山荘と西鎌尾根
下りは岩場が滑るので慎重に
無事下山して ひと休みしていると 山荘内が ざわめきました
「槍の穂先が現れたぞ!」
あわててテラスに出てみると
「やったぁ カッコイイ〜」「こんなすごい所を登ったんだね」


改めて感激
ぼーっと見とれてしまいます
ズ〜ム 頂上は満員状態
祝杯! 登ったぞ槍ヶ岳 うれしいな

7月31日(日) 5日目
槍ケ岳山荘→横尾山荘→徳沢園→明神館→西糸屋山荘
コースタイム 11時間


午前5時30分 槍と朝日
前穂高岳(右端)と雲海

早起きのおまけのご褒美 ”虹”
最後のふんばり 上高地まで下ります
カッパは?いらないよ 雨は降っていません 良かったね
氷河が削った槍沢のU字谷の急斜面を下山する
槍の穂先に お別れです 「きっと また来るからね」
この岩穴で何日間耐えられますか? 坊主の岩小屋・播隆窟
私達と一緒に下ってくる梓川  不思議です
ずっと雨が降っているのに濁っていません
青く こんなに美しい川は初めてです
横尾山荘で前穂高岳を見ながら休憩 でも出発する頃には・・・カッパ?傘?そうです突然の雨です(涙)
徳沢園は気品ある お宿 上高地のステキな雰囲気が漂っています
上高地 河童橋 10時間歩き続けて無事下山

8月1日(月) 6日目
予備日に当てていた この日 上高地トレッキング組とガッツ焼岳登山組に分かれます

ゆったり(?)上高地トレッキング組


焼岳が1915(大正4)噴火で梓川をせきとめ「大正池」ができた
4名が登っている「焼岳」(百名山)です
     日本庭園を思わせる「明神池」            明神二之池で明神岳をバックに

梓川にかかる明神橋を渡るしずちゃん
午前は3時間50分 午後も3時間
上高地を歩きつくし大満足

ガッツ焼岳登山組は・・・

新中の湯ルート→焼岳小屋→上高地
コースタイム 8時間

溶岩ドーム 迫力満点
北アルプス 唯一の活火山 噴煙がモクモク
北峰と南峰の鞍部
コバルトブルーの美しい火口湖が見えます
ガッツな4人 日本百名山 焼岳登頂 焼岳小屋 カッパ?やっぱり雨が降りました

後発組

さて、後発組はどうだったのでしょうか

7月28(木) 一日目
方向音痴でどこか抜けている三人組
それでも どうにか中房温泉にたどり着き

7月29(金) 二日目
一日遅れで 歩き出しです
高曇で涼しく歩きやすく ヨカッタ
御約束のスイカも「パクッ」一口です
ところが 合戦小屋から雨雲の中へ突入
燕岳は「何処が頂上なの?」状態でした
予定では大天井ヒュッテまで進む予定でしたが
このままでは何にも見えません
燕山荘に泊まることにして
今日はのんびりとしましょう

7月30(土) 三日目

好転を期待したものの やっぱり雨雲の中
「お天道様と槍ヶ岳に会えるんだろうかぁ」とプーたれながら歩くfuji
「大丈夫!きっと晴れるよ!!」とポジティブな笑顔のSさん
「そーだよね 晴らしてみようみどりの風」とUちゃん
漫才しながら進みましょう
蛙岩を過ぎ
なにやら渋滞しているなぁと思ったら

このコース初の鎖・梯子場でした この「喜作新道」を開いた
小林喜作さんのレリーフ
この人のおかげで この日私達はここに立ててます
あなたは偉い!
大天井岳は大天荘にザックをデポ
うっすら 見えるかなぁ 見えないなぁぁぁぁ
今回私達を導いてくれた白○印
細かく付けられ
「お気をつけて」と心遣いもありました
「ハーイ 気をつけます」
西岳山頂もやっぱり白
でも この素敵な枯れ枝とケルンが後から
東釜尾根で見え感激しました
ヒュッテ西岳のスタッフに
「次の小屋まで行くのなら気をつけて急ぎなさい」
とアドバイスをもらい
一気に下ります 降りたと思ったら登ります
そしてトラバリます・・・の繰り返し
ガスが薄くなり梓川が見え出しました
ここで落ちたら大曲まで一直線
標高差400m
そんなショートカットは止めときましょう
垂直な ながーい三段の梯子
今回一番慎重になったところです
西岳の山頂標識にヒュッテ西岳も見え出しました
たどって来たコースも見え
「私達って偉いねぇ がんばったねぇ」
と自画自賛
そして槍ヶ岳もついに・・・・
見えそうで見えない
うっすらベールに包まれて
これがまた素敵なんです
何度も何度も立ち止まり
急に進むスピードが遅くなります
ヒュッテ大槍は夕食に白ワインも付き
こに泊まって良かったね

7月31(土) 四日目

しかも この天気!
この展望!!
これが見たかったんです
30周年
バンザイ!槍から穂高まで
北鎌尾根
穂高
先発隊が泊まっている槍ヶ岳山荘
今 このとき 皆もおんなじ頂を見てるよね
一緒だよね
歩き出したら見えなくなった山頂部も
肩に着いたら
ジャジャジャーン
ザックを置いて
いよいよです

7:41 Uちゃん
7:42 fu
7:43 Sさん
登頂!!

3180m
登頂
幸せだねぇ
30分ほど山頂でマッタリ
ガスが出てきたから下りましょうか
神様にお礼も忘れません
の〜んびりし過ぎて
この日上高地まで降りるのは無理
緊急ミーティングでコース変更
大喰岳-中岳-南岳-氷河公園を廻って降りることにしました

段々畑状態のテンバを通り
お花や雪渓が綺麗だけれど
何にも見えなくなった
大喰・中岳を通過
南岳タッチ
大キレットから穂高へ行きたいけれど
今回は我慢
「来年 穂高に立つからね」
と 三角点にヤクソク
氷河公園への下りは
歩く人も少なく すごくいい感じです
雪渓も三箇所
踏み跡はほとんど分らず
デポ旗を探しながら通過
最後の一箇所はデポ旗も無く
冬道に慣れていない人はちょっと大変かも
逆さ槍が見える天狗池は・・・・
見えなきゃ 自分達で作っちゃえ
三時過ぎたら急に空が暗くなり
雷が心配
今日は槍沢ロッヂを寝床としましょう
お風呂も有り 快適です
8月1(日) 五日目

前日 ソールが剥がれ掛かり
応急処置をして歩いた登山靴
持ち主もがんばったけど
今回一番がんばったのがこの靴です
今日は上高地へ降りるだけ
素敵な道を楽しみ
明神池を散策し 
穂高神社奥宮に「来年は穂高に登らせてください」と御参り
喜門次小屋で岩魚の塩焼きに舌鼓
梓川右岸道を楽しみ 河童橋到着 お疲れ様でした


その後 西糸屋山荘で先発・後発組
全員がそろいました
感激です
「良かった 良かった カンパーイ!」




8月2日(火) 7日目

ワイワイ ガヤガヤ 全員で賑やかに帰札
カッパは?ザックの中で眠っています・・・


リーダーご指導で出発前・到着後・時間の合間の「ストレッチ」を怠らなかったことと
インストラクター?町さんが 毎晩 宿で教えてくれた「ヨガ」は良かった
どんなに歩いても 翌朝には 疲れも取れすっきり

お天気に恵まれず 景観も望めず 燕・大天井・西と3つの頂上を踏みながら
槍に一歩でも近づくことだけを楽しみに ひたすら歩いた毎日
そんな毎日だったからこそ 槍ケ岳の頂上に立った瞬間の喜びは 果てしなく大きいものでした

今度は 穂高連峰を縦走してみたい!と夢はふくらみます
ka.kko・しずちゃん・apple・naothin・higashi・siopon
se-no・fujiko



  

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